いすゞの裁判傍聴に行きました。

第5回 JMIUいすゞ自動車支部  派遣切り裁判を傍聴

 

10月27日、東京地裁・103号法廷にて最後の証人調べが行われました。

雇い止めに関しては世間の関心も高く、傍聴席はたくさんの人であふれていました。

原 告の派遣労働者が証言台に立ち、会社の偽装請負の様子や給料のほとんどを仕送りしていたことを証言しました。地方で職を失くし、家族の為に単身いすゞの工 場に派遣として働き始める。その後期間工となり正社員登用の希望をもち社員以上に仕事にうちこむ。偽装請負→派遣→期間工→派遣と会社の思うがままに地位 を変転させられたあげくの雇い止め。会社のあまりの非常な仕打ちに怒りがこみあげてきました。

今 回の証言で、会社が非正規労働者を使い捨てのように扱う利益優先の方針がはっきりした。前回の証言においても、リーマンショックにより生産計画が先の見え ない状況だと証言していたが、実際にはエコカー減税のおかげもあり右肩上がりの業績をあげていた。人員削減する必要などなく、意図的に削減していただけで ある。会社側代理人の反対尋問においても、何を主張したいのか理解できずに作業内容の詳細を質問することに終始していました。社員と非正規の間に技量の差 でもあるかのような質問でしたが、そもそも工場内において社員と同じ業務をこなし、シフトのスケジュールに組み込まれ、社員の有給消化にも積極的に協力し ていた事実からすば、非正規社員なしでは生産が成り立たないことか明らかである。会社も社員と同等であると認めているからこそ、シフト勤務に従事させてい るのであり、被告側代理人の質問は意味のないものであった。

 

この雇い止めに関しては、かって小泉内閣時代に構造改革で規制緩和したが、セーフティーネットは強化どころか、逆にずたずたにされた。雇用保険も支給額、期間ともに減らされ、受給率は2割程度に低下している。

「法 人税を下げて、景気を良くすれば、雇用も良くなる。」と政治家がニュースショーで言ったことを思い出す。それは間違いだ。景気は、庶民が豊かにならなけれ ば、回復しない。企業を優遇しても、労働者が捨てられては、景気は良くならない。しかし、景気は良くならないのに大企業の内部留保はどんどん膨らんでい る。

こ の裁判は、来春には判決が下されるようだ。勿論、勝利してもらわなければならない。この判決には大きな意味があると思う。震災により生産できなくなった工 場の閉鎖、円高による企業の海外生産の計画によって多くの労働者が職を失うかもしれない。企業の横暴な行動にブレーキをかけさせるためにも勝利してもらい たい。 

 

SST支部 Tさんより